自分の部屋や実家がゴミ屋敷で、困っている人は実は非常に多いです。
「部屋がゴミ屋敷=お金がない、生活保護を受けている」というイメージを持つ人もいますが、決してそんなことはありません。比較的お金を持っている人でも、マンションの部屋はゴミ屋敷というケースも珍しくないのです。
一度ゴミ屋敷になると片付けるのも一苦労ですが、綺麗な部屋を取り戻すために利用できる人気のサービスがあります。それがゴミ屋敷の清掃サービスです。
今回はゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するときにどれくらいの費用がかかるのか、事例を用いながら紹介していきます。
この記事は、次のような人におすすめの内容です。
- ゴミ屋敷の片付けを依頼したときの費用を知りたい人
- 自分でゴミ屋敷を片付けをするとき費用が気になる人
- ゴミ屋敷の費用を抑えるコツを知りたい人
程度や広さで違う!ゴミ屋敷の清掃費用の目安
清掃業者にゴミ屋敷の片付けを依頼する場合にかかる費用は、部屋の汚さの程度や広さなどの条件によって異なります。
しかし、部屋の汚さで片付けにかかる費用を決める業者よりも、広さで料金を設定しているところが多いです。
そこで今回は、マンションなどの部屋の大きさをベースに決められた清掃業者の片付け費用の目安金額を表で紹介します。
部屋の広さでみる片付け費用例
マンションなどの部屋の大きさ | 片付け費用の目安金額 |
---|---|
ワンルーム、1K | 3万円~8万円 |
1DK | 5万円~12万円 |
1LDK | 7万円~20万円 |
2DK | 9万円~25万円 |
3DK | 15万円~40万円 |
マンションなどの部屋の大きさが同じでも、片付け費用の目安金額は結構な幅があることが分かります。
なぜなら、数か月掃除をしていないゴミ屋敷と床から天井まで大量のごみが詰まれたゴミ屋敷とでは、清掃に必要な時間や作業員がまったく異なるからです。
実際にワンルームのゴミ屋敷の片付けを清掃業者に依頼した場合の費用事例は、次の表の通りになっています。
ワンルーム清掃の費用例
片付け費用 | 片付けサービスの内容 |
---|---|
2万7,000円 | ・ごみの量:軽トラック1台分 ・作業人数:1人 ・作業時間:2時間程度 |
7万6,800円 | ・ごみの量:2トントラック1台分 ・作業人数:2人 ・作業時間:5時間程度 |
10万円 | ・ごみの量:軽トラック1台分 ・作業人数:2人 ・作業時間:6時間程度 |
16万2,000円 | ・ごみの量:2トントラック・軽トラ各1台分 ・作業人数:2人 ・作業時間:8時間程度 |
先に紹介したゴミ屋敷の片付け費用の目安は、あくまでも目安であると心得てください。
片付け費用の内訳
ゴミ屋敷の片付けにかかる費用は、次の3つの項目で構成されています。
- 人件費
- 車代
- ごみ処理費用
人件費
ゴミ屋敷を片付けるためには、清掃業者の担当者に部屋に来て作業してもらう必要がありますが、このときにかかる費用項目が人件費です。
人件費は1人あたりに発生する費用なので、ゴミ屋敷を片付ける作業員が多いほど費用が高額になります。
車代
ゴミ屋敷でまとめたごみや回収した家電や家具を適切に処理するためには、トラックなどの車代がかかります。
車にかかる費用にはトラックの大きさや高速代、ガソリン代、駐車代などが含まれる場合が多いです。
片付けを依頼する清掃業者の営業所とゴミ屋敷の場所が離れていると、車代が高くなる可能性があるので注意が必要です。
ごみ処理費用
ゴミ屋敷から回収されたごみを捨てるためには、ごみ処理費用が発生します。
例えば、テレビなどの家電を捨てる場合はリサイクル料金がかかりますし、ベッドなどの大きな家具を廃棄するにも費用がかかるのです。
ゴミ屋敷を片付けてどうようなごみが出てくるかによって、ごみ処理費用は大きく異なる特徴があります。
清掃業者に依頼するメリット・デメリット
ゴミ屋敷の状況によっては自分だけでも片付けができますが、費用をかけて清掃業者に依頼するメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
メリット
ゴミ屋敷の片付けを清掃業者に依頼するメリットとしては、次のようなものがあります。
- ゴミ屋敷の片付けにかかる時間を省ける
- 処分方法が分からない家具・家電も回収してもらえる
ゴミ屋敷の片付けにかかる時間を省ける
ゴミ屋敷の片付けに慣れた清掃業者に作業を依頼すれば、自分で掃除をする手間が省けます。
確かに、費用はかかりますが「時は金なり」です。掃除の方法やごみの出し方が分からない状態でや闇雲にゴミ屋敷の片付けをするよりも、プロにお願いした方がスピーディに部屋を綺麗にできます。
処分方法が分からない家具・家電も回収してもらえる
ゴミ屋敷の中にあるごみには、どのように処分すればいいのか判断できないものも多いでしょう。しかし、清掃業者にゴミ屋敷の片付けを依頼すれば、すべて回収してもらえるので心配いりません。
ごみを綺麗に分別していなくても清掃作業をしてくれるため、業者にゴミ屋敷問題を丸投げできるのが大きなメリットとして挙げられるでしょう。
デメリット
ゴミ屋敷の片付けを清掃業者に依頼すると、次のようなデメリットがあります。
- 悪徳業者を見分ける必要がある
- 片付けにかかる費用が高額になることがある
悪徳業者を見分ける必要がある
ゴミ屋敷の片付けサービスを提供している清掃業者の中には、悪質な業者がいるのできちんと見分けなければ被害に遭うため気を付けてください。
悪徳業者にゴミ屋敷の片付けを依頼しないためには、古物営業許可や産廃物収集運搬許可を持った業者を選ぶことが大切です。
また、ゴミ屋敷の片付けサービスを提供している年数を確認したり、清掃業者の片付け実績や実際にゴミ屋敷を綺麗にしてもらった人の口コミ評判をチェックしたりする方法もおすめです。
片付けにかかる費用が高額になることがある
ゴミ屋敷の状態によっては、清掃業者に依頼するよりも自分で片付けた方が費用は安くすむことがあります。ただし、自分でゴミ屋敷を片付けると費用だけでなく、時間もかかります。
まずは、清掃業者に無料見積もりを依頼していくらの費用が必要なのか、確認する方法がおすすめです。
自分でゴミ屋敷を片付ける際に発生する費用は?
清掃業者にゴミ屋敷の片付けを依頼するのではなく、自分で掃除をする場合でもいくらかの費用がかかります。
自分でゴミ屋敷を片付ける場合にかかる費用の相場は、必要な掃除用具や廃棄するごみの種類によって異なります。
ゴミ屋敷の片付けに必要になる掃除用具の例は、次の通りです。
- マスク
- 軍手・手袋
- ゴミ袋
- 紐
- 洗剤
- 雑巾
- 除菌シート
- ほうき・ちりとり
- 殺虫剤 など
以上の掃除用具を買い集めるだけでも、5,000円程度の費用がかかるでしょう。
また、ゴミ屋敷の片付けで粗大ごみが出る場合は、自治体の回収方法に従って必要な費用を支払わなければいけません。今回は例として、東京都練馬区の自治体のごみ回収費用を紹介します。
ベッド | 1,200円~2,800円 |
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布団 | 400円 |
机 | 1,200円 |
収納ケース | 400円~2,000円 |
食器棚 | 400円~2,000円 |
ゴミ屋敷の片付けで処理するごみの種類や数にもよりますが、格安なら数千円、高ければ数万円の費用相場になると予想できます。
ゴミ屋敷の片付け依頼費用を安く抑えるコツ
ゴミ屋敷の片付けを専門業者に依頼する場合に、相場よりもできるだけ費用を抑えるコツを3つ紹介します。
- 自分でできる片付けをしてから業者に依頼する
- 複数の業者で片付け費用の見積もりを出す
- 不用品買取に対応した業者に依頼する
自分でできる片付けをしてから業者に依頼する
ゴミ屋敷のすべてを片付けられなくても、自分でまとめられるごみはいくつかあるはずです。清掃業者に片付けを依頼する前に、少しでも自分でごみを袋詰めにしておけば費用を抑えらえます。
ベッドや机などの大きな家具や分別方法が分からないごみを無理に自分で捨てる必要はありません。
自分で処理できる範囲のごみだけでもまとめれば、ゴミ屋敷の片付けにかかる費用が安くなるので時間を取って掃除することをおすすめします。
複数の業者で片付け費用の見積もりを出す
ゴミ屋敷の片付けにかかる費用は依頼する業者によって違いがあるので、複数の会社に見積もりを出してもらうといいでしょう。
他の片付け会社にも見積もりを出してもらっていることを業者に伝えると、費用を格安にしてくれる場合もあります。
ゴミ屋敷の片付けにかかる適正費用も見えてくるので、少し時間がかかりますが費用を抑えたい人におすすめの方法です。
不用品買取に対応した業者に依頼する
ゴミ屋敷の片付け中に出た不要品の買取に対応してくれる清掃業者は、掃除費用から買取価格を差し引いてくれるのでお得になります。
ゴミ屋敷を片付ける清掃業者の中には、不用品の買取に対応してくれない会社もあるので事前に確認することが大切です。
そもそも片付けにかかる費用をできるだけ安く抑えるためには、部屋をゴミ屋敷にしないことのが一番のコツです。
仕事などでなかなか片付ける時間が取れない人も、日ごろから部屋の掃除をすることを意識することをおすすめします。お弁当や飲み物のごみなど、日常的に出るごみはきちんとゴミ袋に入れて回収日に出すようにしてください。
優良な清掃業者の選び方と注意点
ゴミ屋敷の片付けを清掃業者に依頼するときは、優良な会社と契約することが大切です。
せっかく費用をかけるなら、優良業者の選び方や注意点を押さえておきましょう。
清掃業者の選び方
費用をかけてゴミ屋敷の片付けを清掃業者に依頼するなら、次の3つの選び方を意識するのがおすすめです。
- 訪問見積もりに対応可能な業者を選ぶ
- 会計の明確さで選ぶ
- サ―ビスの豊富さで選ぶ
訪問見積もりに対応可能な業者を選ぶ
大抵の清掃業者は無料で訪問見積もりに来てくれます。むしろ、訪問見積もりに来てくれない会社は悪質業者である可能性があるので注意してください。
ゴミ屋敷の状況をきちんと見てもらった方が、納得できる費用で部屋を綺麗にできます。
会計の明確さで選ぶ
訪問見積もり時に費用会計を概算で出す清掃業者は、注意した方がいいです。
なぜなら、ゴミ屋敷の片付け作業を始めてからいろいろなオプション料金を取られる可能性が高いからです。
見積もり時の料金でゴミ屋敷の片付けをしてもらえると思っていても、数万円単位で費用がプラスされることもあるので気を付けてください。
もちろん、優良な清掃業者でもゴミ屋敷の片付け作業を進めていくうちに料金が上がることもあります。しかし、料金が上がる可能性がある時点で明確な金額を提示してくれます。
いずれにせよ、優良な清掃業者はゴミ屋敷を片付ける費用について、きちんと説明する特徴があることは覚えておきましょう。
サ―ビスの豊富さで選ぶ
ゴミ屋敷の片付けを依頼する清掃業者を選ぶときは、費用のチェックだけでなく、サービスの豊富さで選ぶのもひとつの方法です。
清掃業者によって提供しているサービスに違いはありますが、主なサービス内容は以下の通りです。
- 不用品回収・処分
- 遺品整理
- 家電の買取、リサイクル
- エアコンの取り外し、清掃
- 部屋全体・水回り・キッチンなどのハウスクリーニング
- 一軒家の草刈り
- 一軒家の解体工事
ゴミ屋敷を掃除してくれる会社によっては、基本料金で充実したサービスを提供してくれることもあります。
しかし、清掃業者によっては片付けにかかる費用とは別に料金が発生する場合もあるので、見積もり時や片付け契約の前にきちんと確認することをおすすめします。
清掃業者の利用時の注意点
清掃業者を利用するときは、少なくても費用の内容は必ず確認するようにしてください。見積もり時に伝えられた費用と片付け当日の金額に違いがないか、忘れずにチェックしましょう。
悪質な業者は知らない間に、追加料金を費用項目に組み込んで不当な料金を請求する場合があるので注意が必要です。
まとめ:適切な業者に見積もり依頼をすることが重要
ゴミ屋敷の片付けにかかる費用は、清掃業者の料金形態やゴミ屋敷の状況によって異なります。
今回紹介した内容を参考に、まずは適切な清掃業者に無料見積もりを依頼してみましょう。