心の病気とゴミ屋敷に関連性はある?考えられる原因を解説

ゴミ屋敷にならないために

ゴミ屋敷は心の病気が原因?片付けられない症状の特徴と対策
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ゴミ屋敷とは部屋の整理が行き届いておらず、大量のごみが溢れた状態を指します。原因は住人が自分で部屋を片付けられないことにありますが、実は背景に精神的・心理的な病気が隠れているケースも多いです。

そこで今回は、ゴミ屋敷の原因となる病気の名前や症状について詳しく解説します。部屋を片付けられない場合の解決方法も合わせてチェックしましょう。

この記事は、次のような人におすすめです。

  • ゴミ屋敷が生まれる原因を知りたい人
  • ゴミ屋敷になりやすい病気が気になる人
  • 片付けられない病気の改善策が知りたい人

ゴミを捨てられない理由は?4パターンの原因

ごみを捨てられずに、部屋に溜め込む原因は次の4つに分類されます。

ゴミ屋敷の原因 内容
時間 ・仕事などで部屋を片付ける時間がない
・清掃業者に依頼する時間すらない
金銭 ・とにかく働かなければ生活ができない
・片付けを依頼するお金がない
体力 ・部屋を掃除できる体力がない
・高齢者に多い
病気 ・心理的・精神的な病気、発達障害が原因
・心療内科や精神科での治療が必要

ゴミ屋敷に繋がりやすい病気については、「ゴミ屋敷は心の病気や精神疾患が関係している場合も」で詳しく解説するので合わせてチェックしてください。

ごみを溜め込みやすい人の特徴や多い職業

ゴミ屋敷を作り出す人には共通する特徴があり、職業も関係していると言われています。

どのような人が部屋をゴミ屋敷にしやすいのか見ていきましょう。

片付けられない人の特徴

部屋の中にごみを溜め込みやすい人の特徴には、次のようなものがあります。

  • 仕事が多忙すぎる人
  • 完璧主義な人
  • ものを部屋にためる癖がある人

片付けられない人に多い職業

ゴミ屋敷の清掃業者によると、部屋の掃除依頼が多く来る職業は次の通りです。

  • 看護師
  • 医師
  • 教師
  • 介護職
  • 会社役員・経営者
  • 公務員
  • 士業(税理士、弁護士、司法書士など)

以上のような職業で働く人は、他の仕事よりもストレスがかなり大きい特徴があります。

また、比較的多忙な環境で仕事をすることになるので、自分の部屋で過ごす時間が少ないこともゴミ屋敷になりやすい原因とされています。

特に看護師や医師は、勤務時間が夜のことが多く、昼夜逆転のライフスタイルになりやすいことが関係していると言われています。自治体のごみ回収の時間に間に合わないことが多くなるからです。

前もって回収場所にごみを出すと近所の住人のトラブルになるため、なかなかごみを捨てる機会がないのでしょう。

一方、いずれの職業も金銭的な余裕を持ちやすい特徴があるために、清掃業者に部屋の掃除を依頼しているだけという指摘もあります。

もしかすると、発見されていないだけでもっといろいろな職業の人の部屋がゴミ屋敷である可能性があるかもしれません。

ゴミ屋敷は心の病気や精神疾患が関係している場合も

先に少し触れましたが、部屋をゴミ屋敷にしてしまう人の中には、心の病気や精神疾患を抱えている場合があります。

ゴミ屋敷と関連する可能性がある病気の一例としては、次のようなものがあるとされています。

  • アルコール依存症
  • ホーダー
  • ADD・ADHD
  • ASD
  • PTSD
  • OCD
  • セルフネグレクト
  • うつ病
  • 統合失調症
  • 認知症

アルコール依存症

アルコール依存症は、常に体にアルコールがないと不安を感じたり、落ち着けなかったりする症状が出ます。脳や体の神経に異常をきたして、一般的な考え方や生活ができなくなる病気です。

アルコール依存症になると自己統制がでなくなって気付けばアルコールを摂取してしまうため、部屋のごみを放置したまま過ごす傾向があります。

アルコールを取ることが最優先になるため、部屋がゴミ屋敷になっていても後回しにする特徴がある病気と言えるでしょう。

ホーダー

ためこみ症とも呼ばれるホーダーとは、ものを溜め込んだり、集めたりすることに安心や喜びを感じる精神的な病気です。

ものを捨てることに罪悪感や苦痛を感じる症状があるため、部屋に大量のものが溜まってゴミ屋敷と化してしまうのです。

ホーダーになる病気の原因はまだ分かっていませんが、子供のころの環境や遺伝的な要因が関係しているとされています。対人関係で受けた強いストレスが原因で、部屋の中に自分にとって安全な場所を作ろうとするためゴミ屋敷が生まれると考えられています。

ADD・ADHD

ADD(注意欠陥障害)やADHD(注意欠陥・多動性障害)がゴミ屋敷の原因になることがあります。

ADD・ADHDとは、他の人よりも脳に届く情報量が多い病気です。病気の症状としては、神経過敏や物忘れ、集中力散漫などがあります。

ADD・ADHDの人は、いくら状況を整理しようとしてもうまく分類できない病気の特徴があるため、部屋の片付けがなかなか進まないことがあるのです。

部屋を片付けたい気持ちはあるものの、「思い通りに片付けられないならやらない方がいい」と考えてしまう人が多くいる病気です。

ASD

ASD(自閉症スペクトラム症)は、特定のものごとに異常なほど愛着を持つ特徴がある精神的な病気です。

強い愛着を持つ対象によっては、「素晴らしい能力がある人だ」と社会的に評価されることもあります。しかし、ASDの人がごみの収集に関心を持つと、あっという間にゴミ屋敷ができあがってしまうのです。

PTSD

PTSD(心的外傷後ストレス障害)は、非常に強い精神的なストレスや強烈なショックを受けた経験が原因となって発症する病気です。

強いダメージを受けてから時間が経っても、眠れなかったり、食欲がなかったりなどの症状が出ます。

PTSDの人は部屋の掃除をすることで過去の辛い記憶がフラッシュバックしたり、そもそも掃除をする気になれなかったりするため、部屋がゴミ屋敷になりやすいと言われています。

OCD

OCD(強迫性障害)とは、他の人と比べものにならないほどの強烈な恐怖心や不安を感じて同じ行動を何回も繰り返す病気のことです。

OCDを抱える人の中には、一般的な「清潔」の定義と異なる価値観を持っている人がいます。「ごみが部屋にある=汚い」という認識を持っていないもしくは、ごみをごみと認識していないケースが多いとされています。

何かを捨てることは、ゴミ屋敷に住むOCDの人にとって恐怖や不安を感じる行為なのです。中には、病気のせいで自分の排泄便や爪、使用済みのナプキンなどを捨てられない人もいるそうです。

セルフネグレクト

セルフネグレクトとは自分自身への興味・関心がなくなって、自己放任状態になる病気のことです。

身体的な病気や精神疾患が原因でセルフネグレクトになる人もいます。また、夫の死をきっかけにセルフネグレクトになった女性もいるようです。

セルフネグレクトになると、食事や入浴、掃除などの身の回りのことに無関心になる症状が出てしまうことが多いです。そのため、部屋にごみが溜まっていき、ゴミ屋敷と化すのでしょう。

うつ病

うつ病は脳の伝達機能が悪くなったり、環境の変化やストレスが積み重なったりして発症する精神的な病気です。

心が沈んだ状態が2週間以上続き、日常生活が送れないほど意欲が低下する症状がみられる病気です。

うつ病になると部屋の掃除をする意欲がわかないため、どんどんとごみが溜まっていき、生活する環境が悪くなります。ゴミ屋敷での生活がうつ病の症状を悪化させることもあるので、早急にうつ病の治療を受けることが大切といえるでしょう。

統合失調症

統合失調症とは現実と空想の区別が付けられなくなり、思考・行動・感情に一貫性がなくなる病気です。

正常な判断ができなくなる病気なので、ゴミ屋敷の住人が自ら統合失調症になっていることに気付くのは難しいと言われています。

統合失調症になると清潔な状態を保つことに関心がなくなるため、部屋の中にどんどんごみが溜まってゴミ屋敷になってしまうのでしょう。

掃除や整理をしないことの異常さに本人が気付かないのが統合失調症の特徴のひとつと言われています。

認知症

認知症は老化などが原因で、脳がうまく働くなってさまざまな活動に支障が出る病気です。症状としては、認識障害や記憶障害などがあります。

認知症が原因でゴミ屋敷になる背景には、認識障害によって部屋の中にあるごみを認識できなくなることがあるとされています。また、ごみ回収日を忘れてしまう記憶障害が関係する場合もあるのです。

いずれの症状であっても部屋のごみが片付けられないため、どんどん深刻なゴミ屋敷になっていきます。

ゴミ屋敷が引き起こす危険

ゴミ屋敷にはたくさんの危険が潜んでいますが、特に気を付けた方がよいものは次の3つです。

ゴミ屋敷の危険 内容
衛生的な危険 ・アレルギーや喘息などの発症
・害虫などからの感染症の伝染
火災の危険 ・コンロやライターからの引火
・コンセントに積もったホコリからの発火
・放火
建物劣化の危険 大量のごみで床や壁が劣化・破損

状況が深刻なゴミ屋敷は部屋に住む人だけでなく、近隣の住人にまで影響が及ぶことがあるので注意が必要です。

取り返しのつかない事態になる前に、ゴミ屋敷を何とか片付けなければいけません。

捨てられない・片付けられない状態の改善策

ゴミ屋敷のごみを捨てられない・部屋のものを片付けられない状態になった場合は、次のようなことを改善策として試してみてください。

  • ゴミ屋敷になりやすい病気のセルフチェックをする
  • 心療内科・精神科で治療を受ける
  • 実家の両親や親しい友人に片付けをお願いする
  • プロの清掃業者に片付けをお願いする

ゴミ屋敷になりやすい病気のセルフチェックをする

病気の正式な診断は病院に行かなくてはできませんが、ネットでも簡単なセルフチェックができます。

すでに部屋がゴミ屋敷になっている人やごみの処分が苦手な人は、ぜひ一度時間を取って見てみることをおすすめします。

病気の症状が分かれば、自分が注意すべきポイントが分かりますし、病院で適切な治療を受けられるのでぜひ検討してみてください。

心療内科・精神科で治療を受ける

病気のせいで部屋がゴミ屋敷になっている可能性がある場合は、早めに心療内科や精神科を受診しましょう

適切な方法で治療すれば自分の生活が楽になりますし、ゴミ屋敷から抜け出せるかもしれません。

ちなみに、心療内科と精神科は混同されやすいですが、次のような違いがあります。

科の種類 治療対象の病気
心療内科 社会的・心理的な問題で
体に症状が出る病気
精神科 心に症状が出る病気

心療内科と精神科のどちらに行けば良いか分からない場合は、病院に直接問い合わせ・相談してみましょう。

実家の両親や親しい友人に片付けをお願いする

ゴミ屋敷の住人だけで部屋を片付けられない場合は、周囲の人に助けを求めましょう。

両親や親しい友人であれば、時間を削って掃除を手伝ってくれるかもしれません。

このとき、部屋の片付け方を具体的に教えてもらうことをおすすめします。ゴミ屋敷の住人が知らなかった整理の仕方や掃除の方法を学べる可能性があります。

片付けを手伝ってもらった後はきちんとお礼を伝えて、できるだけ長く部屋を綺麗な状態で保つようにしましょう。

プロの清掃業者に片付けをお願いする

自分や周囲の人だけでゴミ屋敷の片付けができない場合は、プロの清掃業者に依頼しましょう。

依頼費用はかかりますが、自分で掃除や分別をしなくてすみますし、短時間でゴミ屋敷が綺麗になります。

廃棄方法が分からないごみも、すべてまとめて処理してもらえるので安心です。

また、清掃業者によっては、ゴミ屋敷で回収した不用品の買取サービスを行っている場合もあるので依頼費用がお得になります。

ゴミ屋敷の清掃業者はたくさんあるので、ホームページなどをチェックしながら比較検討することをおすすめします。

まとめ:病気や時間的要因など、原因を理解するのが重要

部屋が片付けられない病気は、幼少期の生活環境や社会的なストレスなどが強く影響すると言われています。

ゴミ屋敷になっているのは、病気が原因かもしれません。ネットなどのセルフチェックで少しでも当てはまる病気があるなら、早めに医療機関で診てもらいましょう。

すでに部屋がゴミ屋敷になっているなら、無理をせずにプロの清掃業者に依頼することをおすすめです。

料金はかかりますが、短時間で部屋が綺麗に片付くのでぜひ利用を検討してみてください。

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