ゴミ屋敷になってしまう原因と対策法とは

ゴミ屋敷にならないために

なぜゴミ屋敷になってしまうのか?ごみを片付けられない原因と対策
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ゴミ屋敷とは、たくさんのゴミがそのままにされた土地や建物のことだと定義されています。

状況がひどいゴミ屋敷になると、本人に健康被害が出るだけでなく、近隣住民とのトラブルに発展したり、地域の環境が悪くなったりなどの影響が出ます。ゴミ屋敷が原因となって火事が発生して、近隣住人を巻き込む大きな火災につながるケースも珍しくありません。

ゴミ屋敷は想像よりももっと身近にある問題で、近隣の住人の家だけでなく、自分の部屋や実家が気付いたらゴミ屋敷になっていたケースもあります。

そこで今回は、ゴミ屋敷の原因を徹底的に解説していきます。また、ゴミ屋敷の原因を解決する方法や具体的な片付けの方法についても合わせてチェックしていきましょう。

この記事は、次のような人におすすめの内容です。

  • ゴミ屋敷になりやすい特徴を知りたい人
  • ゴミ屋敷になる原因が気になる人
  • ゴミ屋敷の原因の解決策を押さえたい人

解説!ゴミ屋敷になりやすい人の特徴

残念ながら、部屋や家がゴミ屋敷になりやすい人が世の中には存在します。まずは、具体的にどのような人がゴミ屋敷問題を抱えやすいのか、チェックしてみましょう。

  • 女性
  • 高齢者
  • 一人暮らしの人
  • ものを必要以上に購入する人
  • ものを捨てられない人
  • 仕事が多忙な人

上記の特徴に該当するからと言ってゴミ屋敷になるわけではありません。しかし、あくまでもゴミ屋敷問題を抱える人に多い特徴であるのは事実です。

ゴミ屋敷になりやすい原因の特徴を簡単に紹介していきます。

女性

女性は男性と比較すると、次のような特徴があるためゴミ屋敷になりやすいとされています。

  • もの入り(例:メイク、洋服、バッグ、生理用品、肌ケア用品など)
  • ものを捨てることが苦手
  • 小食な人が多い

女性は男性よりも持っているものの数が多く、ものを捨てたくないと考える脳の特徴を持っています。また、個人差はありますが、比較的小食な人が多いため食べ残しをする機会が多いことが女性がゴミ屋敷に陥りやすい原因だと言われています。

ものを大切にすることも小食なことも悪くはありませんが、逐一きちんと片付けをしなければ洋服や使用済みの生理用品、食べ残しなどからダニやゴキブリ、ネズミ、ハエなどが発生する原因になるのです。

害虫や害獣が部屋の中で発生すれば、自分でゴミ屋敷と化した家を片付けるのが困難になってしまうのです。

高齢者

老化が原因で筋力が低下して掃除ができなくなったり、ごみを集積場に持っていけなくなったりすると部屋にごみが貯まってゴミ屋敷になることがあります。

近隣に掃除をサポートしてくれる家族などがいれば、老化がゴミ屋敷の原因になることはありません。しかし、近隣に家族がいない高齢者世帯は注意が必要です。

一人暮らしの人

一人暮らしの人は部屋の掃除やごみの分別、ごみ出しまですべて一人で行う必要があります。単身者が部屋からごみを出せないほど忙しい生活を送っていると、ゴミ屋敷の原因になる場合があるのです。

他人の目があれば掃除をする気になる場合もありますが、部屋に人が来ることがない単身者は特にゴミ屋敷にならないように日ごろから意識することが大切です。

ものを必要以上に購入する人

必要以上にものを買う人は部屋や家がもので溢れて管理しきれなくなり、ゴミ屋敷の原因になる可能性があります。

買い物依存症の人の中には、行き場を失くしたものが部屋に溢れかえってゴミ屋敷の原因になるケースも確認されています。

ものを捨てられない人

ものを捨てることがもったいないと考える人は、もう着ない衣類や紙袋、包装紙、食材などあらゆるものに依存して保管する性質があります。

「いつか使えるかも」「あとで食べるかも」という考えをそのまま放置すると、気付いたときにはゴミ屋敷になっていることもあるのです。

ものを捨てられない人の中には、経済的な苦労をした経験が原因となっていることがありますが、明らかに不必要なものは処分する癖をつける必要があります

仕事が多忙な人

仕事が多忙で部屋を片付ける時間がない人は、収集日にごみを捨てられない可能性が高いので注意が必要です。

「ごみ収集の少し前にごみを出す方法があるのでは」と考える人もいるでしょう。しかし、あまりに早くごみを出しすぎると近隣の住人とトラブルになることもあります。

また、多忙な人はそもそもごみの収集日のことが頭にない人もいます。

特に、出張が多い仕事で一人暮らしの人は、ごみを出せないことが原因で少しずつゴミ屋敷になっていくケースがあるのです。

心理的な病気や精神疾患も原因の一つ

ゴミ屋敷になる原因は、心理的な病気や精神疾患が特に多いとされています。例えば、次のような心理や精神疾患がゴミ屋敷の原因になりやすいです。

  • もので寂しさを紛らわそうとする心理
  • セルフネグレクト
  • ためこみ症
  • うつ病
  • 認知症
  • 統合失調症
  • ADHD
  • パーソナリティ障害

以上の心理的な病気や精神疾患がなぜゴミ屋敷の原因に繋がりやすいのか、順番に説明していきます。

もので寂しさを紛らわそうとする心理

子供の独立や配偶者との死別・離婚による精神的な喪失感を満たすために、ものに異常な執着心を抱く人の家がゴミ屋敷になるケースも多いです。

このケースは、ゴミ屋敷の住民が心身の寂しさをもので埋めようとしていることに原因があります。自己防衛本能の一種だという指摘もあります。

セルフネグレクト

セルフネグレクトとは、自分自身を放任してしまう心理的な病気のことです。

セルフネグレクトに陥る原因は多種多様です。自分の身なりや住む部屋への興味がなくなることで、ゴミ屋敷の原因に繋がりやすいとされています

ためこみ症

ためこみ症とはホーディングとも呼ばれる病気です。この病気はその名の通り、さまざまなものをためこんでしまう症状があります。

精神疾患と認められたのは2013年で、病気として定義づけられてからそれほど時間が経過していないため精神疾患としての認知度が低いとされています。

患者が自らためこみ症を完治させるのは難しく、心療内科などの専門機関に依頼して適切な治療を受ける必要があるでしょう。

うつ病

過剰なストレスなどが原因で発症するうつ病は、場合によっては部屋がゴミ屋敷化する原因となります。

うつ病になると日々の生活を送るエネルギーが低下ため、部屋の片付けや整理整頓ができなくなるケースがみられます。

ただし、うつ病になったからと言ってゴミ屋敷を生み出してしまうわけではありません。しかし、ストレス社会を生き抜く人がうつ病になるケースも多く、注意が必要と言えるでしょう。

認知症

認知症は脳の活動が低下することで、認知機能に障害が発生する病気のことです。

社会生活や日常生活をこなすのが難しくなる病気で、ゴミ屋敷を生み出す原因のひとつだとされています。

認知症になるとごみの収集日を忘れたり、ごみの分別や出し方が分からなくなったりなどの症状が出ることがあります。病気が進行すると、そもそもごみを認識して捨てる行為自体が困難になります。

家族などのサポートがなければ、認知症が原因で部屋がゴミ屋敷化する可能性は高いと言えるでしょう。

統合失調症

精神疾患の一種である統合失調症は、基本的な生活を営む機能に障害が出たり、心理がゆがんだりする特徴がある病気です。

統合失調症を発症したことをきっかけに、部屋にものを貯め込んでゴミ屋敷の原因になるケースがあるようです。

ADHD

ADHDとは、注意欠陥多動性障害と呼ばれる発達障害で、脳の働きに偏りがあることが原因と考えられています。

ADHDの人はひとつのことに集中して取り組むことが苦手な特徴があるため、部屋の片付けができない傾向があるとされています。

自分の部屋をゴミ屋敷にしたくなくても、片付けが苦手な脳の性質が原因でゴミ屋敷になってしまうこともあるのです。

パーソナリティ障害

人格障害と呼ばれることがあるパーソナリティ障害は、自分と他者の行動の違いにストレスを抱いたり、人間関係を築くことの難しさを感じたりする病気のことです。

パーソナリティ障害を抱えていることが、必ずしもゴミ屋敷の原因になる訳ではありません。しかし、パーソナリティ障害がためこみ症の原因になるケースもあるようなので注意が必要です。

捨てられない原因の解決策!病院や自治体の支援を受ける選択肢も

ゴミ屋敷問題を原因から解決するためには、病院や自治体のサポートを受ける必要がある場合もあります。

病院にサポートしてもらう場合

先に触れましたが、心理的な要因もゴミ屋敷の原因です。心理的要因が元になってゴミ屋敷問題を引き起こしている場合は、心療内科や専門の病院に依頼して適切な治療を受ける必要があるでしょう。

なぜなら治療をせずに誰かがゴミ屋敷になった部屋を片付けても、またすぐにごみで溢れかえってしまう可能性が高いからです。

自治体にサポートしてもらう場合

居住している自治体によっては、ゴミ屋敷問題の原因を解決するための支援をしている場合があります。

例えば、神奈川県横浜市では制定された条例に基づいて、市がごみの排出支援をしてくれます。自治体がゴミ屋敷の原因解決の支援をすることで、近隣の生活環境の維持に繋がるのです。

ただし、全国各地の自治体がゴミ屋敷の原因に対応してくれるわけではありません。市の条例や規則が設定されていなければ、支援の依頼ができないので注意が必要です。

自治体のサポートを利用してゴミ屋敷の原因を解決したい場合は、管轄の役所で相談してみることをおすすめします。

ゴミ屋敷を片付けるための方法と注意点

ゴミ屋敷を片付ける具体的な手順は、次の通りです。

  1. 必要なものと不要なものを分ける
  2. ものをしまう位置を決める
  3. 部屋全体の掃除をする

片付ける手順は簡単ですが、ゴミ屋敷はごみで溢れているのでそう簡単には片付きません。

深刻な状況のゴミ屋敷になると、部屋のどこでケガをするか分かりません。ガラスや刃物が落ちている可能性もありますし、害虫・害獣にどこで遭遇するか予想ができないので注意が必要です。

必ずマスクや靴下、手袋などを着用して、安全に作業を進めることがポイントです。

また、自分や家族、友人などの力を合わせてもゴミ屋敷の片付けができない場合は、プロの業者に任せることをおすすめします。

ゴミ屋敷の中にはどうすれば片付けられるのか検討もできない状況があります。こうした場合は、無理をせずにゴミ屋敷の原因から解決してくれるプロの専門業者に依頼しましょう

業者に清掃を依頼すれば費用はかかりますが、面倒な分別をしなくてもごみを回収してもらえますし、ゴミ屋敷の片付けが原因でケガをする可能性もないので無理をせずにプロの業者に依頼すると安心です。

まとめ:原因を知って正しい方法で対策しよう

ゴミ屋敷の原因は場合によってさまざまです。しかし、ゴミ屋敷になった原因を突き止めてきちんと解決しなければ、いつまでもゴミ屋敷のループから抜け出せないのです。

近隣にゴミ屋敷がある人や実家がゴミ屋敷になっている人は、今回紹介した内容を参考にゴミ屋敷の原因を探してみてください。

長期間かけてできたゴミ屋敷を片付けるためには、想像以上の体力と時間が必要になります。状況によっては専門業者に依頼する方が楽なことがあります。

ゴミ屋敷の片付けをプロの専門業者に依頼する場合は、事前相談をして見積もり料金を出してもらってから契約すると安心です。

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