遺品整理をする家がゴミ屋敷状態になっていると、親族総出で片付けをしてもなかなか作業が進みません。
こうした場合、遺品整理やゴミ屋敷の扱いに慣れている専門業者に片付けを依頼するのがおすすめです。
今回は、ゴミ屋敷の遺品整理のやり方や困ったときの対処方法を紹介します。
家具や家電、ゴミの処分方法に困っている場合や便利なサービスを利用して遺品整理を終わらせたいと考えている場合はぜひ記事をチェックしてみてください。
この記事は、次のような人におすすめの内容です。
- 遺品整理をする家がゴミ屋敷になっていた人
- 遺品整理の具体的な流れが知りたい人
- 家族だけでゴミ屋敷の遺品整理が難しい人
注意!ゴミ屋敷の遺品整理をしないと罰則を受ける
遺品整理をする家がゴミ屋敷になっていたからといって片付けをせずに放置して空き家にすると、平成27年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法※」による国から罰則を課せられる場合があります。
親戚や両親などの家族が死亡したら、家を空き家にせずきちんと遺品整理をする必要があるのです。
※参考 http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000035.html
家族で行うのが一般的!業者に依頼する方法もアリ
遺品整理のする家がゴミ屋敷かどうかにかかわらず、基本的には家族や親族で作業を進めるのが一般的です。
具体的には、故人の親や配偶者、子供などが遺品整理を進めることになります。
しかし、家の整理が行き届いていない場合やゴミとものが溢れてゴミ屋敷になっている場合は、専門業者に遺品整理を依頼するのもひとつの方法です。
遺品整理で離れな家族で作業するよりも、プロに片付けを任せた方がスピーディに整理が進みます。
家族でゴミ屋敷の遺品整理を場合の方法
先に、親族でゴミ屋敷の遺品整理をする方法を紹介します。
その後、プロの業者に遺品整理を依頼する方法も紹介するので合わせてチェックしてください。
準備するもの
ゴミ屋敷の遺品整理をする場合はまず、部屋の大掃除をする必要があります。
ゴミ屋敷から掃除用具を見つけ出すのが難しい場合もあるので、遺品整理をするときはあらかじめ一般的な掃除用具を持参していくといいでしょう。
ゴミ屋敷の遺品整理に持っていくべき掃除用具は以下の通りです。
- 軍手
- マスク
- ゴミ袋
- 掃除機
- ほうき
- ちりとり
- 洗剤
- バケツ
- ぞうきん
- 殺虫剤
- 段ボール
- ガムテープ
- ビニール紐
家の中にゴミが溢れている場合は作業日当日にゴミ回収場所にゴミを運搬する必要があるでしょう。
そのため状況に応じて、軽トラックなどのゴミを運搬しやすい作業車を用意することをおすすめします。
掃除作業の流れ
家族でゴミ屋敷の遺品整理をする場合の作業手順は以下の通りです。
- 部屋の中のものをゴミ屋敷の外に出す
- あらかたのゴミを分別する
- 家具や家電をゴミ屋敷の外に出す
- 殺虫剤を撒き害虫の駆除する
- ホコリなどの汚れをほうきや掃除機で取り除く
- 雑巾や洗剤を使って天井や床などのふき取りをする
- ゴミの回収日に分別したゴミを出す
マンションやアパートであれば部屋を片付けるだけですが、一軒家の場合は物置も忘れずに片付けをしてください。
遺品整理時の注意点
ゴミ屋敷の遺品整理をすることに目が行ってしまい、ゴミの回収日を考えずに作業を進めないように注意してください。
どうしても丁度良い日取りが取れず、回収日までゴミを保管するのが難しい場合は、各自治体のゴミ回収センターに直接ゴミを持っていく方法があります。
地域によってゴミの出し方や受付時間、回収料金などが異なるので、事前にホームページなどで情報をチェックしておくことをおすすめします。
近隣のリサイクルセンターや不用品回収サービスを行っている業者に、家具や家電を引き渡すのもおすすめです。
場合によっては、買取対応してくれることもあるのであわせて検討してみてください。
親族でゴミ屋敷の遺品整理をするときはゴミを片付けることだけでなく、相続手続きに必要なもの(通帳、印鑑、現金など)をゴミと分けて保管することが大切です。
必要なものと不要なものきちんと分けながら、親族で作業を進めていきましょう。
プロの清掃業者に整理を依頼する場合の方法
続いて、ゴミ屋敷の遺品整理を清掃業者に依頼する方法について説明します。家族で遺品整理をする場合の説明と同様の項目で紹介していくので、比較しながら内容をチェックしていくことをおすすめします。
準備するもの
ゴミ屋敷の遺品整理を清掃業者に任せる場合、必要になるのはサービスを利用する対価である料金だけです。
清掃業者によっては現金の支払いだけでなく、クレジットカードに対応しているところもあります。「親族が亡くなって遺品整理をするお金がない」という人も安心して利用できるのが特徴です。
遺品整理サービスを利用する前に見積もりをしておけば、費用の相場が分かるのであとから親族で料金を折半する方法もとれます。
依頼の流れ
ゴミ屋敷の遺品整理を専門業者に依頼する場合は、まずは専門業者のホームページや口コミサイトなどで利用者の実績や評判をチェックすることが大切です。
なぜなら、清掃業者の中には悪質なサービスを提供して不当な料金を請求するところがあるからです。
遺品整理サービスがある専門業者を複数探し、それぞれで無料見積もりを出してもらうといいでしょう。
条件に合った会社で遺品整理サービスの依頼をしてください。
専門業者の遺品整理サービスを利用する手順は会社によって異なりますが、主な流れは以下の通りになります。
- 遺品整理サービスを提供する業者を複数見つける
- ホームページや口コミサイトで実績や評判をチェックする
- 無料見積もりを出してもらう
- 条件に合った業者と遺品整理当日の打ち合わせをする
- 遺品整理作業を開始してもらう
- 不用品回収や買取、ゴミの処分をしてもらう
- 害虫の駆除を行ってもらう
- 部屋の消臭・消毒をしてもらう
依頼するときの注意点
遺品整理をでも業者に依頼するときは必ず無料見積もりを出してもらうようにしましょう。
無料見積もりを出してもらえれば料金相場がいくらなのかを把握できるため、悪質な業者に作業を依頼する可能性が低くなります。
また、ホームページで「特殊清掃士」や「遺品整理士」などの資格を持っている専門業者確認することも大切です。
遺品整理はきちんとした知識がなければ作業が進められません。そのため、しっかりした業者に遺品整理作業を依頼する必要があります。
自分で良質な専門業者を見つけるのは難しいでしょうから、ホームページに資格の記載があるかを確認するようにするといいでしょう。
片付け業者に相談するのをおすすめする理由
ゴミ屋敷の遺品整理は専門の清掃業者に依頼すると、スムーズに作業が進みます。業者の利用をおすすめする理由は、次の4つです。
- 身体的・精神的に片付けが難しい場合も安心
- ゴミ屋敷が遠方でも遺品整理ができる
- 最短即日で遺品整理に対応できる業者も多い
- 特殊清掃や消臭作業も依頼できる
ゴミ屋敷の遺品整理をする人の中には、親族が亡くなって肉体的・精神的に作業を進めるのが難しいという人もいるでしょう。
しかし、遺品整理の専門業者に依頼すればこうした辛い思いをすることがありません。
専門業者に依頼すれば親族でゴミ屋敷の遺品整理をするよりも、迅速かつ丁寧に作業ができるのでぜひ利用を検討してみてください。
まとめ:ゴミ屋敷の遺品整理が難しいなら専門業者にお願いしよう!
遺品整理をする家がゴミ屋敷になっているからといって空き家としてそのままにしておくと、罰則を受ける場合があるので注意が必要です。
遺品整理は基本的に親族で作業を進めていきますが、ゴミ屋敷の状況がひどければプロの専門業者に依頼するといいでしょう。
遺品整理を業者に依頼するとその分料金はかかりますが、すぐにゴミ屋敷が片付きますし、肉体的・精神的に辛い思いをする必要もありません。
今回紹介した内容を参考に、ゴミ屋敷の遺品整理の方法について考えてみてください。