実家に里帰りをしたり、息子の部屋を訪れたりしたときに、家族がゴミ屋敷で暮らしていて驚いた人もいるでしょう。
本人に自覚があればまだ対処のしようがありますが、本人に自覚がなければどのように対応していいか困ってしまいます。
そこで今回は、家族の部屋がゴミ屋敷になっていたときの適切な対処方法を紹介します。ゴミ屋敷になる原因からチェックしていきましょう。
この記事は、次のような人におすすめの内容です。
- 家族の部屋がゴミ屋敷だと知った人
- 実家や兄弟のゴミ屋敷を片付けたい人
- 家族のゴミ屋敷を自分たちだけで片付けられない人
ゴミ屋敷を放置するとたくさんの悪影響がある
家族の部屋がゴミ屋敷になっていることを知ると大きなショックを受ける人もいるでしょう。
先に部屋がゴミ屋敷になるとどのような悪影響があるのか確認することが大切です。
- 害虫や害獣が発生して衛生環境が悪くなる
- アレルギーなどの健康被害が出る
- 日常的な生活を送りづらくなる
- 近所の人とのトラブルの原因になる
それでは順番に、以上の4つの悪影響の内容を見ていきましょう。
害虫や害獣が発生して衛生環境が悪くなる
ゴミ屋敷の中に生ゴミが長期間放置されていると、ゴキブリやネズミなどの害虫・害獣が大量に発生します。
小さなダニやノミ、ハエなどであれば気にならないかもしれませんが、ゴキブリ程度の虫になると「家に帰りたくない」と感じる原因になるでしょう。
害虫や害獣が家族の部屋でわくと精神的な苦痛を強いられるだけでなく、衛生環境が悪化するのでとても不潔です。
アレルギーなどの健康被害が出る
大量のホコリやノミ・ダニ、害虫・害獣が部屋の中にあると、アトピーや喘息、アレルギーなどの健康被害が出る可能性もあります。
体が痒くなったり、呼吸がしづらくなったりすると、基本的な生活もままならなくなるので注意が必要です。
日常的な生活を送りづらくなる
ゴミを処分せずに部屋の中に溜め続けると、やがて足の踏み場もない状態になります。
キッチンは生ごみで溢れ、床はさまざまなゴミが散乱し、害虫や害獣がいたるところにいる部屋を想像してみてください。
誰がこんなところで健康的に日常的な生活を送れるでしょうか。
近所の人とのトラブルの原因になる
家族のゴミ屋敷の状況が悪化すると、部屋の外にも悪臭が漂います。
ゴミが部屋から溢れて、マンションの共用部や道路などに産卵するが近所の人とトラブルになる原因にもなるのです。
こうなると、家族の部屋がゴミ屋敷であることがバレる恥ずかしさだけではすみません。
管轄の役所の職員を呼ばれたり、警察に相談されたり可能性もあるので注意が必要です。
家族の部屋がゴミ屋敷になった原因を突き止めよう
ゴミ屋敷は部屋を片付けるだけでは根本的な解決にはならないので注意が必要です。
ゴミ屋敷になった原因を突き止めて、内容に応じた適切な対策を取らなければいけません。
ゴミ屋敷の対応策については後ほど詳しく紹介しますが、まずは家族の部屋がゴミ屋敷になった原因を考えていきましょう。
- 部屋の掃除をする時間がない
- 掃除の方法が分からない
- 肉体的に部屋の掃除をするのが難しい
- 過度なストレス状態にある
- 精神的な病気を抱えている
部屋の掃除をする時間がない
仕事などが忙しく、単純に掃除をする時間がない人は段々と部屋がゴミ屋敷になってしまうことがあります。
掃除をしたい気持ちはあっても、ゴミの回収日までに清掃が間に合わず部屋の中にゴミを溜め込んでしまうケースです。
仕事帰りにコンビニのお弁当を買って、食べ終わったゴミも捨てられずに腐敗が進んで悪臭を放つ場合も多いです。
掃除の方法が分からない
部屋の掃除の仕方が分からなければ、ゴミ屋敷になる可能性が高いです。
出したものをすぐに片付けたり、ゴミをきちんとゴミ箱に捨てたりなど基本的な整理整頓ができなければあっという間にゴミ屋敷になってしまいます。
掃除の方法を知っている家族と同居している間は部屋がゴミ屋敷になることはなくても、一人暮らしや別居などのタイミングで自分が掃除のやり方を知らないことに気付くケースも珍しくありません。
肉体的に部屋の掃除をするのが難しい
実家で生活する両親の体力や気力が衰えて、部屋の掃除をするのが難しくなることもあります。
「部屋の掃除をしなくては」と頭では考えていても、体が言うことを聞かずゴミ屋敷になってしまうケースです。
年を取ると立ち上がることすら面倒になって、部屋が汚いことにも慣れてしまう場合もあります。
子供のころ過ごした家が綺麗でも、独り立ちをしてから実家がゴミ屋敷になったという話も珍しくありません。
過度なストレス状態にある
仕事や家事・育児などで、強いストレスを感じていると精神的に疲弊してしまうため、部屋の掃除をする行動自体が難しくなります。
目の前のことに精一杯になってしまうので、家族は自分の部屋がゴミ屋敷になっていることにも気づかない場合もあります。
過度なストレス状態が続くと、家族が自分自身の生活に対する興味がなくなるセルフネグレクトに陥る場合もあるので注意が必要です。
精神的な病気を抱えている
家族が何らかの精神的な病気を抱えていると、部屋の片付けができずにゴミ屋敷が生まれてしまう場合もあります。
また、精神疾患までいかなくても、ゴミを溜めることによって虚無感を紛らわそうとする心理がゴミ屋敷の原因になっているケースもあります。
家族の部屋がゴミ屋敷になったときの対処法
続いて、家族の部屋がゴミ屋敷になったときの対処方法を具体的に紹介します。
原因によっては根本的な解決にならない対処方法もあるので、注意してチェックしていきましょう。
家族の部屋がゴミ屋敷になった場合の主な対処方法は、次の3つです。
- 家族に掃除をするように説得する
- 定期的に家族の家に行って掃除を手伝う
- 病気が原因の場合は病院で治療する
それでは順番に、以上3つの方法の内容を見ていきましょう。
家族に掃除をするように説得する
まずは、ゴミ屋敷で暮らす家族に部屋の掃除をするように話してみましょう。本人に部屋がゴミ屋敷になっている自覚があるのか確認することが大切です。
もしも、「ゴミ屋敷なんかじゃない」「必要なものを置いているだけ」などのように頑なにゴミ屋敷であることを認めない場合は、一度諦めたふりをして長期的に話し合いを続けましょう。
家族に状況認識させ、うまく部屋を整理整頓するように持っていくのがコツです。
定期的に家族の家に行って掃除を手伝う
家族をきちんと説得できたら、必要に応じて定期的に家族の家に行って掃除を手伝いましょう。
家族が高齢化などで掃除が難しい状況にある場合は、簡単な整理整頓だけお願いして掃除はさサポートしてあげるのがおすすめです。
家族との相談がままならず、こっそり家族のゴミ屋敷を片付ける人もいますが、これでは根本的な解決には繋がりません。
部位によっては仕方ないこともありますが、できるだけ家族と相談した上で部屋の掃除をするのが理想です。
病気が原因の場合は病院で治療する
子どもや両親が心理的な要因や精神的な病気を抱えている場合は、ゴミ屋敷の片付けと並行して専門の病院で治療を受けましょう。
病気が原因で部屋がゴミ屋敷になってしまう人は増えつつあるので、そこまで不安を抱えたり心配をしたりする必要はありません。
適切な治療を受ければ、改善できる場合もあるので諦めずに治療を続けましょう。
プロの片付け業者に依頼する方法もおすすめ
家族だけではゴミ屋敷の片付けが難しい場合は、プロの清掃業者に掃除を依頼するのもひとつの方法です。
片付け業者に依頼するとどのようなメリット・デメリットがあるのか、どれくらいの費用がかかるのかチェックしていきましょう。
清掃業者にゴミ屋敷を任せるメリット
プロの清掃業者に家族のゴミ屋敷の掃除を任せると、次のようなメリットがあります。
- ゴミ屋敷がすぐに綺麗になる
- 家族が遠方に住んでいても片付け手伝える
- ハウスクリーニングで悪臭の除去ができる
- 掃除のために家族集めなくていい
- ゴミをまとめたり、分別したりしなくていい
プロの清掃業者に依頼すれば、わざわざ家族総出で部屋を片付ける必要がありません。時間も手間もかけずに、ゴミ屋敷を一掃できるのでとても便利です。
清掃業者にゴミ屋敷の片付けを依頼するデメリット
家族の部屋の掃除をプロの清掃業者に依頼するデメリットは次の通りです。
- 清掃サービス利用する分、お金がかかる
- 依頼する清掃業者を探すのに手間がかかる
- 近所の人にゴミ屋敷に住んでいたことがバレる可能性がある
ゴミ屋敷の清掃業者はプライバシーに配慮して掃除をしてくれますが、場合によっては近所の人やママ友などにゴミ屋敷の存在がばれる可能性があるので気をつけましょう。
ゴミ屋敷の片付けにかかる費用の相場
結論から言えばゴミ屋敷の片付けにかかる費用の相場は、部屋の汚さの程度や大きさによって異なります。
大体の目安としては、ワンルームのゴミ屋敷の片付けにかかる費用は約3~4万円(軽トラック1台)、2DK以上のゴミ屋敷の掃除で約5万円~7万円となっています。
一軒家まるごとゴミ屋敷になっていたり、キッチンやお風呂などの水回りが荒れたりするともう少し費用がかさみます。
ゴミ屋敷の掃除を依頼する業者によって、料金プランが異なるで複数社で見積もりを出してもらうといいでしょう。
まとめ:家族の部屋の片づけは早めに対処をすることが大切
両親や子供などの家族の部屋がゴミ屋敷になってしまったときは、できるだけ早めに原因を突き止めてきちんとした対処をとることが大切です。
今回紹介した内容を参考に、子供や両親などのゴミ屋敷への対応方法を考えてみてください。
ゴミ屋敷の片付けをプロの清掃業者に依頼する場合は、ブログや口コミサイトなどで利用者の実体験を参考にすると選びやすいのでぜひ試してみてください。