日本のゴミ屋敷の住人は、男性よりも女性の方が多いという衝撃の事実があります。
女性に対して「綺麗好き」なイメージを持っている人が多いですが、なぜ女性の部屋の方がゴミ屋敷である可能性が高いのでしょうか。
今回は、ゴミ屋敷の住人に女性が多い理由やゴミ屋敷の代表的な被害を紹介します。ゴミ屋敷の女性の部屋を片付けるための具体的な手段も合わせてチェックしていきましょう。
この記事は、次のような人におすすめの内容です。
- ゴミ屋敷になる女性が多い理由が知りたい人
- ゴミ屋敷になりやすい女性の特徴が気になる人
- ゴミ屋敷を片付ける手段を知りたい人
実はゴミ屋敷は女性が多い!その理由と傾向
ゴミ屋敷の住人は、男性よりも女性の方が多いとされています。
なぜゴミ屋敷に住む人は女性が多いのか具体的な理由と傾向をチェックしていきましょう。
ゴミ屋敷の住人に女性が多い3つの理由
女性は男性と比較すると次のような特徴が見られるため、部屋がゴミ屋敷になりやすいと考えられています。
- 毎日せわしなく活動している
- ものの執着心が強い
- 買い物依存症になりやすい
もちろん、すべての女性に当てはまる特徴ではありません。
しかし、ゴミ屋敷の片付けを依頼された多くの清掃業者のホームページで、ゴミ屋敷の住人は女性が多いと指摘されています。
ゴミ屋敷に住む女性の傾向
ゴミ屋敷の住人には、次の3つの傾向があります。
- 役職についている女性に多い
- 看護師として働く女性に多い
- 精神疾患の女性が多い
役職についている女性が多い
ゴミ屋敷に住む女性は、会社で手際よく仕事をこなすキャリアウーマンであることが多いとされています。
特に、会社で何らかの役職についている女性の部屋がゴミ屋敷と化している傾向があると言われています。
なぜなら、役職に従事する女性は仕事だけでなく、家事や育児を両立させようと活動しているためストレスを多く抱えているからです。
一人暮らしのキャリアウーマンも、毎日の仕事に追われて日常的な部屋の掃除ができないために部屋をゴミ屋敷にしてしまう可能性があると考えられています。
看護師として働く女性が多い
ゴミ屋敷になりやすい女性の職業ランキングの上位に、看護師があります。
看護師の女性がゴミ屋敷になりやす理由は、看護師の仕事が他の職業と比べて精神的負担が大きい仕事で、ストレスを抱えやすい特徴があるからだと考えられています。
看護師は仕事柄、生活が昼夜逆転しやすいです。仕事が終わってから自宅で料理をできずに、コンビニ弁当などで食事を取る人が多いのです。
また、ごみの回収が行われる朝から昼間にかけては、看護師にとって大切な睡眠時間になります。なかなかごみを捨てる機会がないまま、部屋の中にごみを貯め込み、ゴミ屋敷が生まれてしまうのです。
精神疾患の女性が多い
買い物依存症やうつ病などの精神疾患を抱えた女性は、部屋がゴミ屋敷になりやすい傾向があります。
精神疾患の原因は、女性自身の心理にあります。したがって、ゴミ屋敷の背景に女性の精神的な病気がある場合は、部屋を片付けるだけでは問題は解決しません。
きちんと治療ができる専門機関を受診する必要があります。
片付けられない日本の女性の特徴
部屋の片付けができずに、ゴミ屋敷を生み出してしまいやすい女性の特徴には次のようなものがあります。
- 仕事が忙しく掃除をする時間がない女性
- 漫画やメイク道具の収集が趣味の女性
- 持ち物の整理整頓が苦手な女性
- ものを捨てられない女性
- 物事を先延ばしにする癖がある女性
- メンタルが弱い女性
特に人よりも精神的なダメージを受けやすい特徴がある女性は、心理的に不安定な状態に陥りやすいので注意が必要です。
精神が通常なら部屋を綺麗に掃除できる女性も、結婚相手の不倫や家族との言い争いの急増などが引き金となってゴミ屋敷を生み出す事例も多いようです。
芸能人として活躍する女性の中にも、ゴミ屋敷で生活する人がいます。ネットでゴミ屋敷化した部屋の画像が流出した事例もありましたが、片付けられない女性は急増していると言えるでしょう。
女性のゴミ屋敷が引き起こす代表的な被害事例
女性の部屋がゴミ屋敷になることで、発生する代表的な被害は次の4つです。
- 健康被害
- 異臭被害
- 害虫・害獣被害
- 火災被害
健康被害
ゴミ屋敷の衛生環境は悪いため住人である女性が掃除をせずに生活を送っていると、じんましんや皮膚の湿疹・腫れ、目のかゆみなどの健康被害が発生する可能性があります。
その他、鼻水や咳、のどの痛み、くしゃみなどの健康トラブルが起きるケースも珍しくありません。
ゴミ屋敷の空気中に漂うホコリやハウスダスト、カビを吸い続けて、住人の女性がアレルギー症状を発症した事例もあるようです。
異臭被害
ゴミ屋敷と化した部屋を放置すると、ごみの腐敗が進んで異臭が発生します。
異臭の種類は、部屋に貯め込んだごみの種類によりますが、飲食の残りや食品のパックなどがゴミ屋敷の中に捨てられていた事例が多いです。
他にも、ゴミ屋敷の中で犬や猫を飼っていて、糞尿をそのまま放置して異臭が発生したという事例もあるようです。
衛生環境が悪く、犬や猫が女性のゴミ屋敷で亡くなり、遺骸を処理されずに異臭の元になっていた悲しい事例もあるほどです。
ゴミ屋敷の異臭の原因で何であっても、異臭被害はゴミ屋敷に住む女性だけでなく、近隣の住民にも影響が及ぶので注意が必要です。ゴミ屋敷の異臭に耐えきれなくなった女性がマンションの窓を開けて、近隣住民とトラブルになるケースも珍しくありません。
害虫・害獣被害
女性が部屋の片付けをせずにゴミ屋敷にしたまま放置すると、さまざまな害虫・害獣が発生します。
女性のゴミ屋敷に発生する可能性がある害虫・害獣には、次のようなものがあります。
- ダニ
- ノミ
- ハエ
- ゴキブリ
- ネズミ
害虫や害獣は女性が作り出したゴミ屋敷の中で糞尿をし、繁殖していくため、非常に不衛生な環境が生まれてしまいます。
恐ろしいスピードで増えていくので、一度ゴミ屋敷に害虫・害獣が発生すると元の環境に戻すのが困難になるのです。
女性のゴミ屋敷がマンションの部屋であれば近くの住人にも害虫・害獣の被害が出てしまいます。ゴミ屋敷に集まった害虫・害獣が原因で近隣住民とトラブルになる事例も多いです。
火災被害
ゴミ屋敷に住む女性は危険性に気付いていないかもしれませんが、ごみの貯め込みは火災被害に繋がることがあります。
なぜなら、火災はコンセントに貯まったホコリが原因で発生することがあるからです。
長期間にわたって女性がごみを部屋にため続けると、コンセント周辺の掃除はおろか、ごみで足の踏み場がない空間が出来上がります。この状態でコンセントから発火すれば、女性だけでは消化できないような大きな火災被害に発展することは誰でも想像できるでしょう。
ゴミ屋敷の住人である女性がタバコを吸ったり、コンロを使ったりしなくても、ゴミ屋敷はいつでも火災被害が起こる危険性を秘めているのです。
コンセント以外にも、蚊取り線香やタバコの吸い殻が部屋のごみに引火して火災被害に繋がった事例もあります。
例えば、女性がゴミ屋敷の中に漫画(マンガ)や新聞などの燃えやすいものをためこんでいれば、火の気は一気に勢いを増して被害が拡大するでしょう。
火災はゴミ屋敷の女性だけでなく、隣の部屋の住民や隣家にも大きな被害を与える危険性があるので、十分に注意する必要があります。
片付けるためには自力・自治体・業者の3つの手段
女性の部屋がゴミ屋敷になってしまった場合、綺麗な状態に戻すためにはどうにかして片付けるほかありません。
ゴミ屋敷を片付ける方法には、次の3つの手段からいずれかを選択する必要があります。
- 自分で片付ける
- 自治体にサポートしてもらう
- 清掃業者に依頼する
自分で片付ける
まずは、ゴミ屋敷に住む女性が自分で部屋を片付ける必要があります。マンションに一人暮らしをしている女性なら一軒家よりもごみの量は少ない傾向があるため、状況にもよりますが自分で片付けられるでしょう。
長期間ごみを捨てずにできたゴミ屋敷は、女性一人で一気に片付けるのは難しいです。友人や家族に掃除の手伝いをお願いしたり、毎日少しずつ片付けを進めたりしましょう。
毎日会社との往復をする生活に時間を取られている女性は、思い切って有休を取得する方法もあります。
自治体にサポートしてもらう
女性のゴミ屋敷がある自治体によっては、ゴミ屋敷に関する条例が制定されていることがあります。ゴミ屋敷の住人である女性本人が自治体に片付けについて相談すれば、サポートを受けられるケースがあるのです。
また、ゴミ屋敷の近隣に住む住民が自治体に依頼して、自治体から女性に片付けを促すケースにも対応しています。
女性が自治体の指導や勧告を無視した場合でも、自治体が強制的にゴミ屋敷の片付けをすると条例に定めているところもあります。
自宅の近くや身の回りにゴミ屋敷があり、住人である女性がなかなか片付けに応じてくれない場合は消防署や警察署に相談する方法も有効です。
ちなみに、消防署や警察署に通報されても、見回りの強化や注意が実施されるだけでゴミ屋敷に住む女性が逮捕されることはありません。相談ベースで消防署や警察署にゴミ屋敷に住む女性の話を持ちかけても問題はないのです。
清掃業者に依頼する
ごみの量が多く自分だけでゴミ屋敷の片付けができない場合や仕事などが忙しく掃除の時間が取れない場合は、プロの清掃業者に依頼する方法がおすすめです。
ごみの片付けに慣れていない女性がゴミ屋敷にあふれるものをまとめるのは、非常に時間がかかりますし、きちんと掃除できない可能性が高いです。
ゴミ屋敷の片付けを心に決めたはいいものの、何から手を付けたらいいか判断できずにそのまま放置してしまう女性も多くいます。
少しお金はかかりますが、プロの清掃業者に依頼すれば1日でゴミ屋敷が綺麗になることが多いため利用する価値は十分あるでしょう。
プロにゴミ屋敷の掃除を依頼する場合の料金やサービス内容は、清掃業者によって違いあります。ネットで掃除のプロを検索すると清掃業者のホームページを検索すると、非常にたくさんヒットするので一度チェックすることをおすすめします。
どの清掃業者に依頼すればいいか分からないときは、口コミ情報や利用した人のブログなどを確認して決めるといいでしょう。
ゴミの撤去だけでは不十分!悪臭の対処にも注意
先に紹介しましたが、女性の部屋がゴミ屋敷になると悪臭が発生します。したがって、ゴミ屋敷の悪臭がひどい場合は、特殊清掃業者に依頼して対処してもらう必要があります。
特にゴミ屋敷の女性が住む部屋がマンションの一室である場合は、注意が必要です。ゴミ屋敷内のごみを片付けただけでは、マンションを退去するときに管理会社から部屋の悪臭について指摘を受けることもあります。
ゴミ屋敷のごみを片付けるときは、悪臭への対処も忘れず行うことをおすすめします。
記事のまとめ:ゴミ屋敷になる前に対策をしよう
女性の方が男性よりも部屋がゴミ屋敷と化してしまうことが多いと言われています。もちろん、すべての女性に当てはまるわけではありません。
しかし、誰にでも自分の部屋がゴミ屋敷になる可能性があるため、毎日少しでも掃除をするなどの対策を取ることが大切です。
一度ゴミ屋敷に足を踏み入れると、女性一人で片付けをするのは難しくなります。もし、ゴミ屋敷になってしまった場合は、自治体やプロの清掃業者に掃除を依頼することをおすすめします。