不用品回収サービスは自治体だけでなく、不用品回収業者や買取業者、引越し業者でも利用できる方法があります。
業者に依頼すると費用がかかりますが、スピーディに不要なものを処分できるメリットがあるため、引越し時やゴミ屋敷の片付けなどで利用する人が増えています。
今回は、不用品処分にかかる料金について詳しく紹介していきます。業者の料金相場や不用品回収サービスを利用するメリット・デメリットなども合わせてチェックしていきましょう。
この記事は、次のような人におすすめの内容です。
- 不用品回収業者の料金相場が気になる人
- 不用品回収料金をできるだけ抑えたい人
- 自治体の不用品回収を利用するか迷っている人
一般的な不用品回収業者のプランと料金相場
不用品回収業者の基本的な料金体系は、大きく分けると次の2種類があります。
- 基本料金+品目別の回収料金+オプション料金
- パックプラン料金+オプション料金
1のプランは、不用品回収をする家具や家電などが比較的少ない場合にメリットがあります。例えば、ベッドだけを回収して欲しいケースなどに利用するといいでしょう。
一方、2のプランは不用品回収を依頼するものが多い場合におすすめです。例えば、部屋に多くのゴミが溢れている場合や家具・家電を総入れ替えしたい場合の利用に適しています。
今回は1のプランと2のプランに分けて、それぞれの料金相場をまとめて紹介していきます。
いずれも不用品回収業者によって料金プランに違いがあることを念頭において、目安の料金をチェックしていきましょう。
基本料金+品目別の回収料金+オプション料金の相場
「基本料金+品目別の回収料金+オプション料金」のプランの場合、基本料金は3,000円~5,000円になっています。
一般的な品目別の回収料金のまとめ表は次の通りです。
品目別の回収料金例
不用品処分の品目 | 料金相場 |
---|---|
冷蔵庫 | 3,000円~5,000円 |
液晶テレビ | 2,500円~4,000円 |
タンス | 2,000円~5,000円 |
自転車 | 1,000円 |
洗濯機 | 3,000円~6,000円 |
ベッド | 3,000円~5,000円 |
つぎに、オプション料金とは、基本料金や品目別の回収料金にも該当しない特別なサービスを利用した場合に発生する料金のことです。
不用品回収業者にぼったくられたトラブルの元がオプション料金であることが多いので、実は非常に重要な項目になっています。
オプション料金が発生するサービス内容と料金相場は、次のまとめ表の通りです。
オプション料金例
サービス内容 | 料金相場 |
---|---|
荷造り・分別 | 5,000円~ |
解体・分解 | 1,000円~ |
取り外し | 1,000円~4,000円 |
階段搬出 | 1階ごとに1,000円~ |
作業員の追加 | 1人ごとに6,000円~ |
以上が「基本料金+品目別の回収料金+オプション料金の相場」です。
例えば、このプランを利用して洗濯機(1台)の不用品回収をした場合、料金相場の計算式は次の通りになります。
3,000円(基本料金)+ 3,000円(品目別の回収料金)+ 1,000円(オプション料金)= 7,000円
3,000円(基本料金)
+
3,000円(品目別の回収料金)
+
1,000円(オプション料金)
= 7,000円
パックプラン料金+オプション料金の相場
不用品回収業者には家電・家具・ゴミの単品回収だけでなく、トラックに積み放題のパックプランを提供しているところがあります。
積み放題プランの内容別の料金相場を比較できる表をチェックしてみましょう。
積み放題プラン | 処分可能な間取り | 料金相場 |
---|---|---|
軽トラック | 1K~ | 1万円~2万5,000円 |
2tトラック | 2DK~ | 6万円~8万円 |
4tトラック | 3DK~4DK | 8万円~ |
例えば、2DKの部屋いっぱいに処分するゴミがある場合の料金相場は、次のように計算できます。
6万円(パックプラン料金・2トントラック)+ 5,000円(オプション料金)= 6万5,000円
6万円(パックプラン料金・2トントラック)
+
5,000円(オプション料金)
= 6万5,000円
不用品回収業者を利用するメリット・デメリット
不用品回収業者を利用するメリットとデメリットを合わせてチェックしましょう。
メリットだけでなく、デメリットも踏まえて不用品回収業者の利用を検討することが大切です。
不用品回収業者を利用するメリット
不用品回収業者を利用すると次のようなメリットがあります。
- 家電リサイクル法が適用される家電もまとめて処分してもらえる
- 依頼した即日に不用品回収が完了できる場合がある
- 清掃や搬出の手間・時間がかからない
- 処分だけでなく、買取サービスを利用できる場合がある
家電リサイクル法とは、テレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4品目を処分する場合に適用される法律のことです。
家電に使用されている材料や部品をリサイクルして、ゴミを削減することを目的に制定されました。
家電リサイクル法が適用される家電は、一般ゴミのような処分方法では捨てられないことになっています。家電ごとに定められたリサイクル料金を支払って、きちんと業者に引き取ってもらう必要があるのです。
業者に処分を依頼すれば、リサイクル料金を調べる必要がないため簡単に不用品回収できるメリットがあります。
不用品回収業者を利用するデメリット
不用品回収業者を利用すると次のようなデメリットがあります。
- 自治体の不用品回収サービスよりも料金が高い
- 悪質な不用品回収業者を見分ける必要がある
不用品回収業者の料金設定によっては、自治体の不用品回収サービスよりも費用が安くなることがありますが、基本的には業者に依頼した方が料金相場が高いです。
また、不用品回収業者の中には、悪質な業者もいるので口コミや評判などをチェックして依頼先を見極める必要があります。
費用を抑えたい場合にはリサイクル・自治体の利用もアリ
不用品回収サービスを行っているのは、不用品回収業者だけではありません。
部屋から自分で家電や家具などの不用品を出せるなら、自治体の不用品回収サービスを利用する方法もあります。
不用品回収業者に依頼するとなると、居住地で処分作業をしてくれるか確認する必要があります。しかし、自治体の不用品回収サービスは全国各地で利用できるので、エリアを気にせずに依頼できるメリットがあるのです。
ただし、自治体の不用品回収サービスは、その土地によって利用方法や費用に違いがあります。利用するときは、自治体のホームページで不用品回収サービスの内容について確認することをおすすめします。
リサイクル・買取業者を検討した方が良いケースと注意点
不用品回収業者の中には処分サービスだけでなく、リサイクル・買取サービスも合わせて提供していることもありますが、買取専門の業者もあります。
この章では、不要品の買取サービスを専業にしている業者の利用をおすすめするケースを紹介します。
リサイクル・買取業者の利用時の注意点も合わせてチェックしていきましょう。
買取業者に依頼した方がいいケース
不用品回収サービスではなく買取業者の利用を検討した方がいい場合もありますが、具体的には次のようなケースです。
- 処分費用をできるだけ抑えたいケース
- 比較的新しい家具や家電を不用品回収に出すケース
- ゴミの不用品回収がないケース
買取ができる家電や家具をたくさんもっているなら、買取業者に依頼した方が不用品回収にかかる費用を抑えられるメリットがあります。場合によっては料金が無料になるだけでなく、買取代金で利益ができることもあるでしょう。
買取依頼するものがあって部屋のゴミが少なく、自治体の回収日に自力で搬出できる人は買取業者への依頼をおすすめします。
買取業者に依頼するときの注意点
不用品回収サービスではなく買取業者に依頼するときは、次のような点に注意する必要があります。
- 家具や家電の状態によっては買取不可になる場合がある
- ゴミなどの不用品回収をしてもらえない
買取業者はなんでも買取できるわけではないので気を付けてください。買取してもらえなけらば、不用品回収を別の業者に依頼する必要があるので注意が必要です。
自治体の粗大ゴミ回収サービスがおすすめなケースと注意点
先に自治体でも粗大ゴミの回収サービスが実施されていると紹介しましたが、どのような場合に利用が適しているのでしょうか。
自治体のサービスを利用した方が良いケースと利用時の注意点を合わせて紹介します。
自治体のサービスの利用がおすすめなケース
自治体の不用品回収サービスの利用がおすすめケースは、次の通りです。
- とにかく不用品回収料金を抑えたいケース
- ゴミを搬出する人手があるケース
自治体の不用品回収サービスは料金が安いので、部屋から自力で家電・家具・ゴミを搬出できる場合の利用に適しています。
自治体のサービスを利用するときの注意点
自治体の不用品回収サービスを利用するときは、次のような点に気を付けてください。
- 自治体によってルールが異なるので、その都度確認する
- 不用品回収日に合わせてゴミを出す
- 搬出時に建物を傷つけないようにする
自治体の不用品回収サービスはルールに従ってゴミを出す必要があるので、急ぎの引越しや片付けには向きません。
自分の予定に合わせて不用品回収サービスの利用日を決めたい場合は、不用品回収業者などに依頼することをおすすめします。
また、自治体の不用品回収サービスは搬出作業を自分でする必要があります。作業人数が確保できない場合や搬出物が多い場合は、自治体の不用品回収サービスを利用するのは難しいでしょう。
まとめ:不用品回収は量・手間と料金のバランスを考えて検討
不用品回収サービスの依頼先を検討するときは、部屋にある不用品の量や処分にかかる時間・料金を考えることが大切です。
不用品回収するものが少なくて料金を抑えたいなら自治体、比較的新しい家具・家電が多いならリサイクル・買取業者、部屋に大量のゴミがあるなら不用品回収業者を選択するといいでしょう。
今回紹介した内容を参考に、利用する不用品回収サービスを検討してみてください。