ゴミ屋敷に発生するハエやゴキブリなどの害虫駆除方法を解説

ゴミ屋敷にならないために

ゴミ屋敷に発生する虫はどう対処する?駆除の方法を解説!
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ゴミ屋敷を片付ける時に一番問題になるのが害虫です。大抵のゴミ屋敷は害虫の巣窟になっている場合が多く、衛生面ではもちろん、心理的にもいいものではありません。

また、ゴミ屋敷から大量発生した害虫のせいで近所にも迷惑をかけてしまっている可能性があります。

そして、大量発生した害虫がいるなかで部屋の片付けをするのは、効率が悪い上にモチベーションを維持するのも困難です。

そこで今回は、そのゴミ屋敷でよく発生する害虫の種類や駆除方法など紹介します。

ゴミ屋敷にはどんな虫が発生する?

まずは、ゴミ屋敷に発生しやすいの紹介です。それぞれの虫ごとに特徴や悪影響など詳しく解説していきます。

ゴキブリ

害虫といえばまず思い浮かぶのはゴキブリではないでしょうか。サイズは屋内でよく見られる最も大型なものでワモンゴキブリの45mm、小さいものでチャバネゴキブリの15mmになります。

ゴキブリはどの種類も夜行性で、暗くて暖かく湿気の多い狭い場所を好み、ゴミ屋敷には必ずと言っていいほど大量に発生する害虫です。基本的に何でもよく食べ、食べかす以外にも紙や仲間の糞まで食べます。

繁殖力が非常に高く、卵は卵鞘というカプセル状のもので守られるため、成虫に効く薬剤でも卵には効かないことが多いため非常に厄介です。

ゴキブリによる悪影響は、特に女性が苦手とするあの見た目からの不快感だけでなく、病原菌を伝播させたり、糞・死骸がアレルゲンになることで喘息等の原因にもなります。また、狭いところに入ることで電気系統の障害を引き起こす場合もあります。

ハエ

ハエの特徴は食べ物以外にも動物の糞や腐敗したものなどをよく食べ、食べ残しや飲み残し、生ごみが多くあるゴミ屋敷に多く発生します。

ハエは、多くの病原菌、ウィルス、寄生虫卵を媒介するため、病原体による汚染を引き起こす可能性が高く、非常に危険です。

ハエは大腸菌や黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌など食中毒でよく聞く病原菌を媒介することで有名で、最近ではO-157も媒介することが分かっており、継続して被害を出し続けています。

チャタテムシ

家の中で目にすることが多い害虫です。体長は1mm程度であるため単独ではよく見ないと気付きませんが、大量発生したときはよく分かります。

また名前にもあるように、大量発生するとお茶をたてるような音を出します。小さいためダニと間違われることの多い虫ですが、そもそもダニの場合はさらに小さく、肉眼で見るのは困難であるため、ルーペや顕微鏡を使っていない限りはチャタテムシである場合がほとんどです。

カビが好物であるため高温多湿で薄暗い不潔な部屋を好みます。そのため、汚部屋といわれる程度でもよく発生し、ゴミ屋敷は発生する可能性がさらに高くなります。

毒を持たず、吸血等もしないため基本的には人に直接的影響はありませんが、後述するツメダニの餌になるため間接的には害があります。

ダニ

ダニは顕微鏡で撮影した画像などではよく紹介されますが、とても小さいため基本的には肉眼で見ることはできません。

人家に発生するダニの代表として、人を刺すことは無いがアレルゲンとなるヒョウヒダニとコナダニ、人を刺すため刺咬症を引き起こすツメダニとイエダニがあります。

ヒョウヒダニとコナダニは高温多湿の部屋を好み、ほこりやフケ、食べかす等で増えます。ツメダニはチャタテムシやコナダニを捕食するため、それらが増えると同じように増えていきます。

イエダニはネズミに寄生するダニで、ゴキブリの発生→それを餌とするネズミの発生→イエダニの発生というようにゴミ屋敷であるための連鎖によって発生しやすくなります。

イエダニは特に注意が必要で、元々はネズミに寄生しているため、刺されると感染症を引き起こす恐れもあります。

掃除をする前にかならず害虫駆除を!自分でできる方法とは

ゴミ屋敷を掃除する時にずっと害虫が出る状態では常に駆除をしながらになってしまいとても効率が悪く、中々部屋の片付けが進みません。

そのため、ゴミ屋敷の掃除をする前に必ず害虫駆除が必要です。そこで市販されている害虫駆除用品の中でも特におすすめなのがゴミ屋敷丸ごと一気に駆除できる燻煙剤タイプの殺虫剤です。

ここでは、その大量に発生した害虫を駆除するコツと手順を紹介します。

1.ゴキブリなどの逃げ道をふさぐ

ゴミ屋敷に逃げ道があると完全に駆除できなくなります。特に狭い隙間に逃げ込みやすいゴキブリはこれを怠ると一部しか駆除できないことになります。

逃げ道になりそうな換気扇、壁面の換気口、玄関の郵便受けなど全て養生テープなどでふさぎます。

2.引き出しや扉を全て開けておく

殺虫剤の煙が部屋の空間全てに行き届くように引き出しや扉は全て開けておきます。

また、衣類や布団など重なったものは隙間に逃げ込まれる可能性があるため、しまってあるものは出しておきます。

3.燻煙剤を使用し、数時間放置する

全ての準備が整ったら最後に燻煙剤をゴミ屋敷の各部屋に設置し使用します。ゴミ屋敷は害虫の巣窟になっているため、規定量より多めに使用します。

数時間放置後に帰宅し、換気をしたら駆除の完了です。

一人で対処できない場合には業者を頼るのがおすすめ

ゴミ屋敷害虫駆除方法を紹介しましたが、基本的には業者に依頼することをおすすめします。

その理由はゴミ屋敷で発生する害虫の量は、素人が完全に駆除できるレベルではないからです。燻煙剤タイプの殺虫剤はハエなどはほぼ全滅させることはできますが、ちょっとした隙間などに逃げ込みやすいゴキブリに関しては多少弱らせることはできても完全に退治することはほぼ不可能です。

また、ゴミ屋敷からの逃げ道を完全にふさげなかった場合、近所の家に逃げ込む可能性もあり、その場合トラブルに発展してしまうこともあります。

ゴミ屋敷の片付けはそもそも一人でやることはほぼ不可能で、ゴミの回収から部屋の片付け・清掃まで全てやってもらえるゴミ屋敷片付け業者を利用することが多いと思います。

そういったゴミ屋敷関連会社のほとんどは害虫駆除もサービスで入っていたり、追加料金でやってもらえるため積極的に活用するようにしましょう。

プロは様々な害虫に対する対処法をファイルするなど知識も豊富です。また、専用の薬剤を使用することで確実に駆除してくれます。

ゴミ屋敷を掃除した後きれいに保つには

ゴミ屋敷から大量のゴミを処分し、きれいに片付けたとしても安心はできません。その理由は、ゴキブリの幼虫や成虫は完全に駆除できたとしても、卵は残っているからです。

ゴキブリの卵は紹介した通り、卵鞘という殻に守られています。そのため殺虫成分が効きません。ゴミ屋敷の片付け後、何日かするとまたゴキブリが大量発生したというコメントもよく聞きますが、原因は部屋に残った卵です。

対策としては、片付けの1ヶ月半後に燻煙剤タイプの殺虫剤を使用します。1ヶ月半あれば、どの種類のゴキブリも孵化していて、且つ成虫にはなっていないため卵は産んでいない状態です。幼虫の状態で駆除できれば、完全駆除と言えるでしょう。

まとめ

ゴミ屋敷に発生する害虫や種類、駆除方法や対策まで紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

害虫は心理的にも衛生的にも非常に悪いものです。そんな害虫ゴミ屋敷ともなると種類が多いだけでなく、大量に発生しているため駆除するのがとても大変です。

害虫は病原菌や寄生虫などの媒介もするため、近隣に迷惑をかける可能性もあり、確実に駆除しなければなりません。

今回の記事を参考に、一人でやる場合はしっかりと害虫を駆除できるように部屋全てに対策をした上で行い、少しでもできないと感じたら必ず専門業者に依頼するようにしましょう。

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