自転車を新たに購入したときや交通手段が変わったときは、今まで使っていた自転車が不要になることもあるでしょう。引越しなどで「できるだけ自転車を早く撤去したい」と思っても、そもそも廃品に出す方法が分からない人もいます。
そこで今回は、自転車がいらなくなった場合の不用品回収の方法を紹介します。自治体のごみ回収サービスで処分する方法だけでなく、不用品回収業者を利用した場合の費用相場も合わせてチェックできます。その他、自転車を買取り・下取りやリサイクルに出すときのポイントや注意点も紹介します。
この記事は、次のような人におすすめの内容です。
- 不要な自転車を処分したい人
- 自転車の廃棄方法が分からない人
- 下取り・買取りサービスを利用したい人
自転車を行政・自治体で処分する方法
買い替えなどで自転車が不要になった場合は、自治体の不用品回収サービスを利用して処分できます。ただし、一般ゴミではなく、粗大ごみとして廃品に出さなければいけません。
粗大ごみを自治体に回収してもらうためには、事前に連絡をした上で所定の処分手数料を支払う必要があります。自治体によって処分にかかる金額は異なりますが、1,000円前後が相場になっています。
行政で自転車を処分する場合~例:東京都世田谷区~
東京都世田谷区で自転車を自治体の不用品回収サービスに出す場合は、世田谷区粗大ごみ受付センターにあらかじめ連絡をしなければいけません。不用品回収の申し込みの連絡は電話(03-5715-1133)だけでなく、ネットからでも大丈夫です。
東京都世田谷区の場合は、不用品回収に出す自転車のタイヤの大きさや種類、処分方法(収集、持込)によって手数料が異なります。品目名ごとに不用品回収にかかる処分手数料をまとめると次の表の通りです。
品目名 | 収集の手数料 | 持ち込みの手数料 |
---|---|---|
自転車 (タイヤ径16インチ以下) |
400円 | 200円 |
自転車(タイヤ径16インチ超) | 800円 | 400円 |
自転車(電気自転車) | 1,200円 | 600円 |
自転車用補助椅子(乳児用具) | 400円 | 200円 |
※電気自転車のバッテリーは東京都世田谷区では粗大ごみとして回収できません。
なお、東京都世田谷区の場合、ごみの持ち込み場所は船橋粗大ごみ中継所になります。
不用品回収業者に依頼した場合の費用相場
時間をかけずに手早く処分したい場合は、不用品回収業者に回収を依頼すると便利です。最短即日で対応してくれる上に、自宅まで担当者が引き取りに来てくれるため、処分する手間がかかりません。
不用品回収業者によって自転車の回収にかかる費用は異なりますが、相場は1,000~3,000円ほどです。
不用品回収業者の多くは、無料で見積もりをしてくれます。自分が持っている自転車の処分にかかる具体的な料金が気になる人は、試しに無料査定してもらうといいでしょう。
また、不用品回収業者は自転車の単品回収だけでなく、家にある家電や家具などをまとめて回収できるパック料金が用意されています。引っ越しなどで自転車以外にも不用品回収に出したいものがある場合は、不用品回収業者のパックプランを利用するとお得に廃品を処分できるでしょう。
買取・リサイクルをする際のポイント
自転車屋や不用品回収業者中には、不要になった自転車を買取りしてくれるところがあります。あまりにも古い自転車だと安い値段で売却することになりますが、綺麗に自転車を使っていたり、ブランドのものを売却したりすると高額買取をしてもらえます。
不要になった自転車リサイクル買取りに出す場合はクロスなどで拭き上げをしたり、錆を落としたりしましょう。
できるだけ綺麗な状態で解体業者に引き取りに出せば、買取り価格のアップにつながるので試してみてください。
処分する際には自転車の防犯登録を抹消しよう
不要になった自転車を処分する場合は、防犯登録を抹消するルールになっています。
なぜなら、防犯登録がされたままの自転車が中古品として使用されると、利用者が警察から「盗難品を使っている」と疑われて迷惑をかける可能性があるからです。
自転車を処分する場合の防犯登録の抹消手続きの方法は、都道府県によって異なります。
防犯登録の抹消方法~例:東京都世田谷区~
今回は例として東京都で自転車の防犯登録を抹消するときの手順を簡単に紹介します。
- 処分する自転車と本人確認書類を用意する
- 上記を防犯登録所に持参する
- 担当者に抹消手続きをしてもらう
自転車の抹消手続きができる防犯登録所には、「自転車防犯登録所」という看板が設置されています。具体的には、スーパーや自転車店、ホームセンターなどで自転車の防犯登録の手続きができるので、自宅近くの防犯登録所を探してみましょう。
自転車を行政・不用品回収業者で処分する方法まとめ
不要になった自転車を放置すると、防犯登録番号で身元が割り出されて警察から連絡が来る可能性があります。買い替えなどで自転車がいらなくなった場合は、自治体の不用品回収サービスや業者を利用してきちんと処理しましょう。
今回は詳しく紹介しませんでしたが、通販やオークションで不要になった自転車を販売する方法もあります。この場合も自転車の防犯登録の抹消手続きをするルールを忘れないようにしましょう。