ゴミ屋敷はなぜ生まれる?ごみをためる住人の特徴とは

ゴミ屋敷にならないために

部屋をゴミだらけにしてしまう原因は?ゴミ屋敷の住人の特徴を解説
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四方八方ゴミに埋もれて身動きが取れない…テレビなどでそんなゴミ屋敷やゴミ部屋を目にしたことはありませんか?

ゴミに埋もれ、悪臭を放つゴミ屋敷を前に「なぜこんなことになるんだろう」と不思議に感じるものですが、ゴミ屋敷の住人にはいくつかの共通点があります。

この記事では、なぜゴミ屋敷になってしまうのか、ゴミ屋敷の住人を徹底解明していきます。

ゴミ屋敷の住人はどんな人?特徴を解説

ゴミに埋もれて生活するなんて考えられない。そんな普通の概念をお持ちの方にとって、ゴミ屋敷の住人の心理や考え方は到底理解できないものでしょう。

しかし、人にはそれぞれ特徴や考え方の違いがあるように、ゴミ屋敷の住人には特徴があります。

では、ゴミ屋敷の住人とはいったいどんな人なのでしょうか?

ここで、ゴミ屋敷の住人の特徴にみえるついていくつか挙げてみましょう。

ゴミ屋敷に住んでいることに、不快感がない

通常、自分の周りがゴミで溢れている環境では不快感や過ごしづらさを感じるものですが、ゴミ屋敷の住人はゴミにまみれていてもその環境に対して違和感や不快感がありません

部屋が整頓されていないことを不快に感じたり、住みづらさを感じることがないので、片付けや掃除をしようとも思いません。

だからこそゴミ屋敷の住人となるわけですが、住人本人が違和感・不快感がない以上、周囲が声掛けをすることで改善するしかありません。

物を捨てられない「もったいない精神」が強い

物を購入した場合や、譲り受けた場合など物が増えるときには不要になったものを処分する必要があります。

ところが、ゴミ屋敷の住人には、不要になっても「まだ使えるから」、「いつか使うかもしれないから…」などと物を捨てるのことに対してもったいないと感じるもったいない精神が強い人が多いです。

もったいない精神があるからと言って捨てられないと、 部屋に物が増える一方となり、必然的にゴミ屋敷の住人へと化してしまいます。

掃除や片付けるのが苦手

部屋や身の回りを常にキレイにしておかなければ気が済まない几帳面な人もいれば、多少散らかっていても気にならない人もいて、物を片付けるかどうかは性格によっても異なります。

そもそも、片付いていると感じる程度が人によって違いがあるのです。

物を決められた場所に戻すことができず、使ったら使いっぱなしの無頓着なタイプは、片付ける習慣がないのでゴミが溜まる一方になります。

何かをきっかけにゴミ屋敷の住人となった一部の人を除き、ゴミ屋敷の住人の大半はそもそも片付けや整理整頓が不得意な人です。

多忙で掃除をする暇がない

本当は、部屋をきれいにしておきたいタイプの人でも、毎日会社と自宅の往復で忙しくゴミの収集日に不在だったり、なかなか掃除をする時間がないと必然的にゴミが溜まってしまいます。

例えば、ペットボトルでも、ゴミとして処分する暇やタイミングがないと、部屋にどんどん蓄積していってしまいますよね。

この場合には、頭では片付けようと思っていても、忙しく時間がないことが理由となります。

特に、一緒に住む家族がいない独身一人暮らしの人のアパートなどに多くみられます

単に忙しいことだけが理由の人であれば、ゴミが溜まったとしてもある程度のところでストップがかかるので、ゴミ屋敷の住人にはなかなかなりません。

買い物依存で、次から次へと買ってしまう

特に必要のないものや、自宅の部屋にあるものでも手あたり次第に買ってしまう買い物依存の人も、ゴミ屋敷の住人となりやすい人の特徴です。

買い物依存に関しては男性よりも女性の方がなりやすく、洋服や靴、バック、コスメ…など次から次へと物を増やしてしまいます。

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購入していたとしても、古いものや使わなくなったものを捨てていれば物は増えませんが、増やす一方で捨てるということをしないと収納しきれなくなり結果として物があふれてしまいます。

ADHD(注意欠如多動性障害)の方

ADHD(注意欠如多動性障害)の特徴として、物を片付けることができなかったり、片付けようと思っても気が他に脱線してしまう…など、なかなか整理整頓がてきない点を挙げることができます。

障害の一つなので、性格の問題では解決することができず、ゴミ屋敷の住人となることも多いです。

そのため、周りがADHD(注意欠如多動性障害)を理解し、協力することが必要です。

この片付けられない症状は、ADHDに限らずうつ病や認知症の方にも見られます。元々キレイ好きだった人がゴミ屋敷の住人となることで症状が発見されるケースも少なくありません。

病気の影響なので、ゴミ屋敷の住人となってしまった本人の力だけでゴミ屋敷からの解放をはかることも難しいでしょう。そのため、周囲のサポートが重要になると言えます。

セルフネグレクト

セルフネグレクトとは、掃除はもちろん、食事や身の回りのことに対して興味がない状態を指し、最近注目されています。

何らかの原因で孤独を感じることがきっかけになるケースが多く、仕事におけるストレスの蓄積や家族との別れなどから自分自身に対する興味がなくなり、掃除や整頓を怠った結果がゴミ屋敷の住人となります。

そもそも自分自身に興味がなくなっているので、ゴミ屋敷の住人となってもごみに囲まれて「汚い」という感覚がありません。また、ゴミ屋敷の住人となっている状況に対して周囲への迷惑や居心地の悪さも感じないとされています。

こういった場合も個人の精神状況がゴミ屋敷の原因とされるため、周囲のサポートが必要になるでしょう。

意外と多いゴミをためてしまう女性。どんなタイプに多い?

ゴミ屋敷の住人には、男性ももちろんいますが、意外にも女性が多いとされています。

ゴミ屋敷の住人とまではいかないまでも、そもそも女性はゴミを溜め込みやすいのです。

では、ゴミを溜め込みやすい女性には、どんなタイプに多いのでしょうか?ゴミを溜め込みやすい女性のタイプを挙げてみましょう。

新しいもの好き

新しいもの好きで、新しいものが発売されると必要・不要に関わらず購入してしまう女性は、次から次へと物が増えてゴミを溜め込んでしまいます。

そういった女性は手あたり次第に新しいものを購入し、ゴミを溜め込む末路は、言うまでもなくゴミ屋敷の住人です。

これには、新しいものを購入することで満足感を得られるというだけでなく、周りから良く思われたいという心理が関係することもあります。

意地っ張り

ゴミ屋敷の住人は、意地を張りやすい人が多いとされています。

「掃除をしたら?」、「ゴミが溜まって臭いがするよ」などと周りから指摘されても、「ゴミではない」、「私の家なんだから放っておいて」と怒ってしまうことも。意地っ張りなので、人の意見を真っ向から否定し耳を貸しません。

頑固でマイルールを定めている人意地っ張りタイプは、ゴミを溜め込む傾向にあります。ゴミ屋敷の住人となっている事実を認めないため、外部からゴミ屋敷の片付けを促してもなかなかうまくいかないことがあるでしょう。

寂しがり屋

片付けられない人の心理には、人から構ってもらえない寂しさや孤独感が関係している場合もあります。

一人暮らしの女性や、家族や周囲とのコミュニケーションがうまくとれない寂しさを感じている主婦によく見られます。

「キレイに片付けないと」と頭では分かっていながら、物に囲まれている空間に心地よさを感じているため、どんどん物が増えてゴミ屋敷の住人となるケースもあります。

ストレスをため込んでいる

ストレス社会に生きる現代人は、皆それぞれ何かしらのストレスを抱えていきています。

そのストレスをどう発散するかはその人次第で、女性の場合美味しいものを食べたり人と話すことで発散する人もいれば、とにかく物を買いたい、ネットで大量に注文することがストレス発散法である女性もいます。

物を買うことでストレスを発散しているため、掃除や捨てることに意識がいかずゴミ屋敷の住人となってしまうことも少なくありません。

ゴミを片付けるには?対策法を紹介

一度ゴミ屋敷の住人になってしまったら、なかなかその家の住人一人の力で片付けや不用品を処分するのは困難です。

でも、ゴミ屋敷になる前であれば、まだ対処することができます。まずはその住人本人が片付ける・捨てるコツを掴むことが重要です。

では、片付けられない人が、ゴミを片付けるにはどうすれば良いのでしょうか?ゴミ屋敷の住人にならないための対処法についてご紹介します。

断捨離をする

今流行りの断捨離は、不用品を「断つ」「捨てる」、物に対する執着から「離れる」ことを意味しています。

物が増えてゴミ屋敷になってしまうのは、その家の住人が物を捨てられないことはもちろん、自身で必要かどうかの判断できないからです。この判断のコツさえ掴めば、物が増えてゴミ屋敷になる原因から改善することができます。

まずは物に対してどれだけ思い入れが強いかではなく、使用頻度や必要性について考えてみることがスタートラインとなります。「もったいないから」「まだ使えるから」という思いを一度捨てて、今の自分に必要かどうかを考えましょう。

どうしても「もったいない精神」があって捨てることに抵抗感がある方は、知り合いやご近所など誰かに譲ったり、リサイクルショップやフリマアプリなどで販売する方法もあります。

どのような方法でも一つ手放すことができれば、その後は自然と判断ができるようになり手放すことが快感へと変わります。

手放すコツを掴めば、ゴミ屋敷からの改善はもちろん、ゴミ屋敷の住人となることもありません。

物を買う際の決まりを作る

モノが増えるのは、安易に新たなモノを購入するからです。ゴミを増やさないようにするためには、捨てる、手放すことはもちろん、モノを増やさないことも重要です。

直感で購入するのではなく、購入する際の決まりを作ってみましょう。

  • 今の自分に本当に必要なものか
  • 代用がきくものはないか
  • 無理なく部屋に収納することができるか

衝動買いではなく、きちんと考えた上で購入したものであれば購入後も放置することにはならないので、購入する価値があるものと考えましょう。

プロに依頼する

自分では処分することができず、整理整頓などもできないという場合にはプロ(業者)に依頼する方法があります。

家全体がゴミ屋敷、あるいは一歩手前である場合には、処分するとしても不用品の分別から始めなければいけません。

分別を億劫に感じてしまうと、掃除をしようとしても結局そのままになってしまいます。それこそがゴミ屋敷の住人に繋がる道です。

不用品の処分は不用品回収業者への依頼が最適です。

業者によっては、ゴミ屋敷専用プランなどがあることもあり、分別から処分、清掃までセットになっているものも。

費用感が分からず不安という方も、見積もりは無料なのでとりあえず費用を聞くということもできます。

見積もりの問い合わせをするだけでも心理的に片付けをする気が湧いてくることもあるため、まずは動いているのもおすすめです。

ゴミ屋敷の住人の特徴と原因まとめ

ゴミ屋敷の住人の特徴やゴミ屋敷になる原因をまとめましたがいかがでしたでしょうか。

ゴミ屋敷をテレビなどで目にすると、通常であれば「どうしてこんなにゴミを溜め込むんだろう…」と疑問に感じるものですが、ゴミ屋敷の住人の大半は、ゴミに囲まれていることに対してそれほど不快感や違和感がありません。

つまり、ゴミ屋敷の住人であることが当たり前となる前に、身の回りのものを処分したり、住人自身が増やさないよう工夫することが重要と言えます。

ゴミ屋敷の住人となるには何か原因やきっかけがある場合もあるので、周囲が協力してコミュニケーションを図ることで、ゴミ屋敷化を防ぐことにも繋がります

自分の力だけではゴミ屋敷を片付けられないという方も、多少お金がかかるものの専門業者に依頼をして片付けるということも可能なので、どうにもならなくなるまえまずは相談をしてみてはいかがでしょうか。

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